シロタ株の効果や特徴などを詳しく説明しているサイト。
シロタ株とは、「プロバイオティクス菌株」と呼ばれる乳酸菌の一種です。俗に言う「善玉菌」です。おなかの調子を整える性格を持っています。善玉菌が増えれば相対的に悪玉菌の割合が少なくなるわけですから、ピロル菌の勢力を弱める程度の効果もあるかも知れません。Lカゼイ・シロタ株は乳酸菌です。ヤクルトの代田先生によって報告されました。ピロル菌はヘリコバクター・ピロリの事ですよね。乳酸菌は胃酸に非常に弱く、胃内での活動はほとんどしません。乳酸菌はそのあまりの酸性度合いのために胃内でほとんど死滅します。それを改善したのがLカゼイ・シロタ株なのですが、全く死なないわけではありません。従いまして、同菌はヘリコバクターピロリには全くと言って良いほど影響しません。作用としては小腸内に同菌が入った場合に整腸作用を示します。下痢、便秘などの改善が期待できるわけですね。
1930年(昭和5年)、代田稔(表紙写真)は京都帝国大学(現在の京都大学)医学部微生物学教室で、生きて腸にとどく乳酸菌を人の腸内から選び出しました。シロタ株は腸(主に小腸)で働きます。おなかの中の糖分を食べて乳酸をつくります。病原菌やウイルス、がん等から私たちのからだを守る仕組みを「免疫」といいます。その免疫の最前線で働くのが「NK(ナチュラルキラー)細胞」で、最近では、NK細胞の働きの強さ(NK活性)が免疫力を知るバロメーターとして注目されています。一般に免疫力は年齢の影響を受けやすく、高齢になるとその力が弱くなると考えられています。NK活性も図のように加齢に伴って低下していくことが知られています。また、シロタ株の飲用は喫煙などの悪い習慣で低下したNK活性を回復させます。
シロタ株には5つの効果とすぐれた特徴があります。1つ目は、腸内の良い菌を増やし、悪い菌を減らす効果です。シロタ株がつくる乳酸は、腸内を弱酸性にして、おなかの中の良い菌(乳酸桿菌やビフィズス菌)には住みやすく、悪い菌(ウェルシュ菌やある種の大腸菌)にとっては住みにくい環境を作ります。2つ目は、腸内の有害物質を減らす効果があります。悪い菌の増殖が抑えられると、これらの菌が作るさまざまな有害物質も減ります。3つ目は、便通を改善する効果。シロタ株がつくった乳酸が腸の運動を高め、便の水分を調節し、便秘や下痢を改善します。4つ目は、感染を防ぐ効果。シロタ株がつくった乳酸が腸管出血性大腸菌O-157の増殖を防ぎます。そして5つ目が、発がんリスクを減らす効果です。シロタ株は、変異原物質(発がんを導く性質のある物質)を体外に排泄することや、からだの免疫力を高めることなどにより、発がんリスクを低減します。シロタ株を習慣的に飲んでいると、膀胱がんの発がんリスクが減り、毎日飲むと、大腸がんの危険性が減ります。